01/一般道と山道の違い   02/自転車走行環境を考える  03/等身大イベントの必要性  04/普通の道を普通に走る
 05/広義と狭義/標準化と多様化  06/ツーリングコンペティションの行方  07/羅漢~河山スターリッジトレイル 08/トレイルパーク構想 
09/らかん清流ジオツアーズ  10/コア企画と両翼バリエーション 11/追記 12/まとめ
・・・「道普請」と「玉石混交」と「Eバイク」について・・・
 ★まとめ!/§12.玉石混交自転車ソフト+Eバイクパイロットエリア   展開案 
自転車にも適法的根拠の曖昧なサイクリングになった根本原因は、交通戦争の最中、「自転車は軽車両」に起因する二つの出来事。ひとつはオートバイの集団暴走行為が自転車にも適用されること。そしてもうひとつは警察が勘違いして歩道走行を指導したこと。確かに小倉港から有明埠頭までフェリー移動で上京し、国道20号線を相模原市の訓大に向かって走っている時、交番のお巡りさんに、4バックのキャンピング車にも係わらず、歩道を走れと言われた経験は、今もその場所を忘れない!

訓大(職業訓練大学校)で入学三日目にサイクリング同好会設立メンバーに加わり、福利厚生の観点でレクリエーションに触れ、就職先の長崎の県協会でツーリングとレースの守備範囲を経験し、出戻った町田のサイクルショップで神奈川県と東京都の縄張りに悩まされながらも、“サイクリング”を通じて仲間や知人を増やした。

その中には、ブルベ押しのNサイ編集長のI井氏、とれとれ擁護のCスポーツ編集長のM内氏、大人のサイクリング提唱のT山氏など、先輩諸氏もおられ、日本的サイクリングの法的不備を聞かされた。そこまでは1990年代半ばまでの話し。そして、その後の自転車走行環境への係わりが「1989~2005/§2」から「2018~2021/§9」になるのだが、そこにはMTB登場以前と以後の世代間ギャップもある。

それは超マニアックな話しで、さらに自転車マーケットのグローバルとジャパンの違いも絡むので、ここでの解説は割愛するが、要はMTBソフトを輪界がバランス良く提供出来ていなかった。

そのため、まず新興MTBライダーのニーズを埋める「とれとれバイク」と、潜在中級ライダー向けの「ルートNブルべ」で、大人の自転車遊びを目指す(1993~2003)が“遊び”の域を脱せず。次いで普及を意識したスポーツ利用と日常利用の架け橋「THT26」で、ある程度の成果を上げる(2005~2018)が“輪界”の反応が薄く、それではと市民権の獲得に繋がる自由使用と目的外使用を提起する「クローズド&オープン」で、「やましろフュージョン」を提案した(2019~)が“微調整”が続いている状況。

それは“MTB企画が地域を救う!”とした「やましろフュージョンの提案」では、トレッキングやドライブも含むザッピング企画も組み込んだものの、企画意図が一般道でのサイクリングのグレーゾーン問題に終始している感じであり、自転車関係者も、それ以外の関係者も、そして自分自身も、日本の実情に合った持続可能な“ゲーム旅企画”の企画意図を消化できないでいるから。

その意味で、春需でソフトを売るための入口問題のサイクリングの法的根拠とソフトの標準化、そして出口問題の情報発信と人材交流、等々の日本の実情の壁問題の共有が改めて必要と思い、ザッピングもオンロードもオフロードも網羅する、山道走行の超グレーゾーンを前面に、道普請の重要性を山道だけでなく、一般道から日常の移動の自由まで拡げ模索したいと。

その実証実験パイロットエリアとして、高津川、太田川、錦川の源流となっている三県跨ぎエリアに注目している。

その上で、やましろエリアへのアプローチを再度見てみる。2016年の「やましろMTBツアーズ」は羅漢から河山に至る山塊で、2019年の「羅漢高原トレイルパーク構想」は羅漢高原の拠点化で、2020年の「らかん清流ジオツアーズ」は三県跨ぎエリアで、それぞれ「ショップからのリクエスト」、「好評だった仮設コースの常設化」、「県からのサイクルステーション認定」を切っ掛けに企画を組み立てたもの。また想定の範囲内で、第一懸案事項の管理区分の複雑さや、第二懸案事項の他の利用者との棲み分けという困難に遭遇しながらも、光明が見え隠れする企画継続中に、コロナ禍で急ブレーキが。。。

それでも玉石混交に等しいザッピング企画、「ワンダリングZ山代」では市議のH中氏や教育委員会のS村氏やNPO法人のM川氏等の協力があり、また道普請の原点企画、「やましろMTBラリー」では九州のT氏やI島氏の遠来参加があり、そして「GWライドプラン」では噂を聞きつけたN口氏やS井氏が試走に訪れ、軽微ながら「情報発信」と「人材交流」が出来たのは見逃せない。

また錦川流域の可能性の再確認と、東稜ルートの想定外の可能性を見つけられたこと、そして、日本百名山ひと筆書きのカメラマンK井氏のアドバイスで羅漢山の水資源に気付かされたことなどは、今回の振り返りおよび冒頭の「羅漢と言えば?/Eバイクフィールド!!」の重要なファクターだった。但し、冒頭の“点を線で結び面を遊ぶ!”で重要な「線/昔道」を走るには、それなりのエネルギー必要で、それを埋めるEバイクはSDGsの要素も持っており魅力的だが、その挙動(航続距離、山道との相性)は未知数。

以上のように「道普請」と「玉石混交」と「Eバイク」をキーワードに、コア企画としての「らかん高原サイクルステーション」の展開と、拡張企画としての「両翼ソフトバリエーション」の取捨選択を考えたいと。。。


 ★展開案はこちら    今まで・これから

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http://bikejoy2.web.fc2.com/toretoreGR/Rakan_TM_12.htm

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